O企画 1st show case 「異邦人の庭」
O企画
1st show case
「異邦人の庭」
作
刈馬カオス
出演・演出
都築香弥子、荻野貴継
(上演時間1時間)
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🎥『観劇三昧』にて配信再開🎥
🌟 キャスト: 都築香弥子 荻野貴継
🎬 スタッフ: 作: 刈馬カオス 演出: 都築香弥子 荻野貴継 稽古場相談役:堀夏子 舞台監督:高島領也 制作協力:古元道広 加藤七穂 撮影 吉本直紀
📺 配信形態: 『観劇三昧』有料、月額1,045円(税込)、他劇団の作品も見放題!
~私の命が、罪を犯した~
極限まで俳優の演技に集約した
二人の会話劇
O企画 1st show case
「異邦人の庭」
観劇三昧にてアーカイブ配信
訪問上演承ります
貴方の地へ上演に伺います!
必要なものは机と椅子だけ!
ご依頼は
※出演者はスケジュールによって
変更する可能性があります※
■ 公演アンケート■
「すごく、すごくよかったです。」
「静謐でとてもいい時間でした。」
「机と椅子だけの場面で、これだけのドラマを作ることができることに感動しました。」
「苦しいほどのそれぞれの思いがずしんと入ってくる感じがありました。」
「重たいテーマでしたが 幸せな時間をありがとうございました」
「演劇ならではの表現、そして問題提起であったと思います。」
「地方の人にも見てほしいので、配信をお願いします。」
「照明のつけ方がとても綺麗でした。」
「あまりにも二人のやり取りが現実すぎて、本当の現実であるはずの自由に飛び回れるハエのことを、たいへん異質に感じた」
「沈黙がおいしい舞台でした。」
■収録公演概要■
撮影・編集 吉本直紀
O企画 1st show case
「異邦人の庭」
作:刈馬カオス
上演:2022年8月31日~9月4日
会場:小劇場 楽園
出演
火口詞葉 役 都築香弥子
一春 役 荻野貴継
スタッフ
演出 出演者
稽古場相談役 堀夏子
舞台監督 高島領也
宣伝美術 Newdriph
制作協力 古元道弘
加藤七穂
企画・製作 荻野貴継
主催 O企画
■あらすじ■
拘置所の面会室。
女と男。
今より数年後。
死刑囚が自らの処刑日を選ぶ権利を持つ近未来。
女はSNSで自殺願望のある者を募って
7人を殺した死刑囚。
男はある事情を隠し、
女を取材する為に面会に訪れる。
コロナ禍に対峙し、新たな傑作戯曲を
刈馬カオスが産み出した。
静謐とした会話に命と向き合い、
異次元へと昇華する。
第7回せんだい短編戯曲賞大賞作品。
東京初上演。
■「異邦人の庭」戯曲選評■
名古屋市民芸術祭2019特別賞受賞時
【審査講評】
狭い空間で最小限の舞台装置と出演者のせりふで進行する、緊張感溢れる舞台だった。
社会がかかえる問題を演劇としてうまく昇華した脚本が見事であり、重いテーマへの挑戦、人間模様の描写、エンターテインメント性の発揮を高い次元で実現して観客を引き込んだ。
重大事件が多い昨今の時勢を反映した、考えさせられる舞台だった。
せんだい短編戯曲賞受賞時
【竹下士敦】
アクリル板越しという状況が、コロナ禍におけるコミュニケーションと重なることに注目せずにはいられない作品でした。
作品を評価する際に、コロナ禍という今の社会状況を考慮するかどうか、という点においては賛否両論あるかと思いますが、「断絶」を主題とするこの作品には、コロナ禍にとどまらず様々な「断絶」に囲まれたこの世界で、タイトルの通り「異邦人の庭=断絶のない世界」にたどり着きたいと願う人間が描かれています。
その時々の社会を映し出す鏡足り得るだろうこの作品は、大賞にふさわしい普遍性を持っていると思います。
【平松隆之】
近未来の日本を舞台に、制度を通じて死とは何かに迫る作品だった。
化学が命の領域に迫れば迫るほど、当たり前だった不可能が可能になり、そのことによって取り扱う必要のなかった不自由を取り扱わねばならなくなる。
サルトルが自由の刑と称して80年ほど経つが、私たちはそのことに悩みこそすれ、解決する糸口は未だ見いだせずにいる。そのことをリアルに、シリアスに、コミカルに描き出す本作は、フィクションの力を信じる私たちにある種の希望を与えてくれた。
また、短編という冠にふさわしいリズムとテンポを兼ね備えており、採るべくして採られた傑作だと思う。
■O企画より■
O企画のshow caseとは…
・本格的な演出作品とは違い、『無』や『未』に対する想像世界を創り出します。
・特定の人間の演出という形を廃し、様々な稽古場観覧の方からの意見を積極的に採り上げます。
・関係者個々の事情を鑑み、契約書を作成し、合意の上全員と締結します。
(主催者からの22~9時の連絡禁止。近親者の重大事象、またハラスメントに準ずる心理的負担を感じた際は降板可能等。)
・廃棄資源を可能な限り抑えます。(8/3現在:紙・テープ50g程度のみ)
なぜ「異邦人の庭」なのか…
「異邦人の庭」は劇作家協会のデジタルアーカイブに掲載されていたものを、
荻野が「演劇工房」と称して毎週行っている俳優とのセッションする場で
使用する戯曲を探している際に出会いました。
極めてシンプルでいて、かつ、不器用で愛おしく見えてしまう「想い」に満ちています。
人が人を理解しようとする、その歩み寄りが描かれています。
そして、生きるということに向き合った、演劇の王道と言える醍醐味があります。
「演劇工房」で数々の戯曲でセッションする中で、この「異邦人の庭」は参加者の興味を最も引く作品であり、
台本を持った状態でのセッションにもかかわらず、傍で観ている参加者が頻繁に涙する事があります。
その後今年4月に共同企画した「稽古初日vol.2」で上演実験し、
演じる都築香弥子さんと、7人を殺した役の火口詞葉という人物の引き合わせは運命を感じました。
私達にとって確実に面白い、かつO企画に確実に適していると言える作品としてお届けします。
この戯曲は当時東京で上演されていませんでした。本当に名作です。
ご覧になったらきっと色んな俳優さんたちがやりたいと思うはずです。
O企画ではそのきっかけを提供したい。
同時に、私達出演者二人さえいれば今後どこでも披露出来るものとして、
この作品を長期的に大切にしていきたいと思います。
●O企画とは●
小劇場俳優の持続可能な演劇活動を
模索する演劇企画団体。
廃棄資源と演出を最小限に留め、
俳優の演技と物語に集約して、
今後どこでも再演可能なモデルを
構築してゆくことを主眼とし、
創作しています。
2021年12月下北沢OFF・OFFシアター(東京)にて、石原燃氏書き下ろし・藤井ごう氏演出、少年性被害を描いたO企画 1st stage 「蘇る魚たち」を上演。
以降、近年演劇界において頻発するハラスメントを発生させない対策として各関係者と個々にギャランティ支払い明記とハラスメント発生・近親者を含む体調不良時には降板可能を明記した契約書締結を行っています。
また、演劇の根幹である戯曲と俳優が使い捨てられる事の無い様、既存戯曲と俳優のマッチングを週に一度の演劇工房と称したワークショップで入念に上演模索をし、そこで俳優と入念な合意を得た後に上演へと動き出す創作スタイルを採っています。
2022年8.9月小劇場楽園(東京)にて、刈馬カオス作、O企画 1st show case 「異邦人の庭」上演。
更に、俳優発信での上演形態を支援するために他団体との制作支援も行っている。
2022年4月坂井水産とイズモギャラリー(東京)にて「稽古初日vol.2」共同企画。
2022年10月RAFT(東京)にて坂井水産フェスティバルvol.1「ストロング」「山の声」主催。
「ストロング」では俳優の処女作を3パターンのキャストにて大道具無しの上演。
2022年12月スタジオあくとれ(東京)にて、深海洋燈×O企画「戦争で死ねなかったお父さんのために」上演。